【結果◎】Teams会議でCopilotを検証(音声･文字起こしあり)

「CopilotをTeamsで使うと、何ができるの？」
「実務で役に立つの？」
「どうやって使うの?」

CopilotをTeamsで使えると聞いたものの、どんな風に使うのか、実務で役立つのか、気になってはいないでしょうか？

結論として、CopilotのTeams利用は､かなり実用的です｡
上手に活用すれば､間違いなく業務を効率化できます。

この記事では、

• TeamsでCopilotを利用する手順
• 会議でのCopilot検証結果(元音声付き)

について解説します。
Copilotを使いこなせば、

• 会議の内容把握
• 議事録作成
• タスク管理

などの時間を大幅に短縮でき、より重要な業務に余裕を持って取り組めるはず。
ぜひ最後までご覧下さい。

Teams会議でのCopilotの利用手順

Teams会議でCopilotを利用する手順について､以下を解説します｡

• 会議後も利用する
• 会議中のみ利用する

会議後も利用する

Copilotを会議後にも利用するには､文字起こしをONにする必要があります｡

手っ取り早いのは､Copilotのアイコンをクリックし､表示されるメッセージから｢文字起こしの開始｣を選択することです｡

*すでにレコーディングか文字起こしを開始している場合は､このメッセージは表示されません｡Copilotが起動します｡

なお､会議後にCopilotで利用できる情報は､文字起こしがオンになっている間のみです｡

• 途中からオンにした
• 途中でオフにした

場合､文字起こしをしていない間にやりとりした内容はCopilotから利用できないため､注意しましょう｡

会議中のみ利用する

会議のオプションでCopilotの利用を｢会議中のみ｣に設定すれば､レコーディング･文字起こしをしなくてもCopilotを利用できます｡

設定するには､会議の詳細画面のオプション-その他のオプションから､｢Copilotの許可｣を｢会議中のみ｣に変更します｡

(上記のようにグレーアウトしている場合､変更権限がありません｡管理者に変更をお願いしましょう)

変更は､会議の予約画面で行います｡
会議が始まったあとには変更できない点に注意です｡

なお､オプションで｢会議中のみ｣にした場合であっても､文字起こしをオンにすれば､会議後にもCopilotを利用できます｡

実際のTeams会議で､Copilotの性能を検証(会議の元音声あり)

Copilotは実務で本当に便利なのか、Teams上で､知人に面談してもらい､以下3つを検証してみました｡

1. 会議の要約(デフォルトのプロンプト使用)
2. 質問(自分でプロンプトを作成)
3. 議事録作成

テーマ「新人Webライターの抱える悩み&今後の方針について」
以下､音声ファイルです｡

結論として､全体的に精度は高いです｡
活用すれば､間違いなく業務効率化に繋がるでしょう｡

ただ､Copilotの出力内容だけを信じるのは少し危ない印象を受けました｡

• 重要な点については会議の内容を聞き直す
• Copilotが出力した議事録､たたき台として使う

など､補佐として使うことをオススメします｡

1 会議の要約

まずは「会議の要約」をしてみます。

10秒ほどで、以下のように表示されました。

以下､コピーした内容です｡

会議の要約は以下の通りです: ・健康状態と仕事の進捗: ***は最近、溶連菌にかかり、3週間闘病していたが、現在は元気で、仕事に戻っている。ただし、病気の影響でエクセルのスペシャリストのトレーニングを進められていない。 ・案件と執筆: ***は現在、田中からの依頼のみを受けており、他のクライアントからの仕事はしていない。クラウドワークスからの案件にはあまり興味を引かれないものが多いと感じている。 ・執筆の自信と目標: ***は自分の執筆に対する自信の欠如を感じており、特に高報酬の案件に対してクオリティを保てるか不安を抱えている。月に5万円以上を目標にしているが、現在はその目標に到達していない。 ・今後の方針: 田中は***に対して、現在の依頼の仕方で問題ないか確認し、もう少しボリュームのある案件にも挑戦してみることを提案している。また、***は他のクライアントからの案件も探してみることに同意している。 この要約は、会議の主要な話題と決定事項を網羅しています。

以下､実際に話した内容を､私がまとめたものです｡

• 3週間ほど体調を崩しており、Excelスペシャリストの学習がすすめられていない
• クラウドソーシングで思うように案件が獲れない(自信が無い)
• 月に5万円は稼ぎたい
• 田中さんから案件を受けて、トレーニングをしたい
• 月1本くらいは、他のクライアントの案件を受ける

Copilotのまとめと､相違がないことがわかります｡

Copilotのまとめ	私のまとめ
・健康状態と仕事の進捗: ***は最近、溶連菌にかかり、3週間闘病していたが、現在は元気で、仕事に戻っている。ただし、病気の影響でエクセルのスペシャリストのトレーニングを進められていない。 ・案件と執筆: ***は現在、田中からの依頼のみを受けており、他のクライアントからの仕事はしていない。クラウドワークスからの案件にはあまり興味を引かれないものが多いと感じている。 ・執筆の自信と目標: ***は自分の執筆に対する自信の欠如を感じており、特に高報酬の案件に対してクオリティを保てるか不安を抱えている。月に5万円以上を目標にしているが、現在はその目標に到達していない。 ・今後の方針: 田中は***に対して、現在の依頼の仕方で問題ないか確認し、もう少しボリュームのある案件にも挑戦してみることを提案している。また、***は他のクライアントからの案件も探してみることに同意している。	・3週間ほど体調を崩しており、Excelスペシャリストの学習がすすめられていない ・クラウドソーシングで思うように案件が獲れない(自信が無い) ・月に5万円は稼ぎたい ・田中さんから案件を受けて、トレーニングをしたい ・月1本くらいは、他のクライアントの案件を受ける

Copilotでは項目ごとに、会議の内容のポイントを押さえています｡
「こんなこと言ったっけ？」と忘れそうなことまで、正しく要約されていました。

今回は13分程度の会議でしたが､1日に何回も会議があったり､長時間に及んだりした際､Copilotの要約がより重宝するでしょう｡

2 チャットで質問

チャットで

• 具体的な数字や内容
• 連続した質問
• あるテーマについて会話した時間

について正しい回答が得られるのか、検証します。

質問1 「＊＊さんが獲りたい案件の条件はなんですか？」

以下のように表示されました。

以下､回答のコピーです｡

***さんが希望する案件の条件は以下の通りです: ・単価: 一文字単価で2円以上。 ・ボリューム: 1〜2週間で一本書ける量。 ・月収目標: 最初は月に5万円以上稼ぎたいと考えている。 ・案件の種類: 特に関係なく、書けそうな案件であれば何でも良いとしている。

このように、「獲りたい案件」の具体的な数字や内容が、リストで表示されました。

以下が、実際の会話内容です。

田中   3:57 なんかどういう系(の案件)がいいとかって今あるんでしたっけ？ 例えば、あの今のお仕事と関係してるやつがいいとか。 ＊＊＊  4:04 いや、特に(今の仕事とは)もう関係しなくていいっては思ってるので、なんでもなんか書けそうなやつがあればいいんですけど。 (中略)  田中   5:59 ちなみにあれですね。 案件取るとしたら、単価とか本数とかってどんなの希望します？ ざっくりですけど。 ＊＊＊  6:09 ざっくり、単価は2円以上を目安にしているのと。 1. 2週間ぐらいで1本書けるといいなと思ったりはしてます。 田中   6:32 じゃ月に。 3．4本とか？ ＊＊＊   6:37 そうですね、はい。 本当は、最初は月に収入としては5万以上稼ぎたいとは思ってるんですけど。

Copilotによって、獲りたい案件の具体的な内容と数字が、項目ごとに正しくまとめられていることがわかります。

質問2. 「それに対して田中さんは何か意見を言ってましたか？」

質問1の内容について、連続して質問してみます。
(｢それ｣とは､質問1の｢＊＊さんが獲りたい案件の条件｣のことを指します｡)

以下、コピー内容です。

田中さんは、＊＊＊さんが希望する案件条件に対して、以下の意見を述べていました： ・田中さんは、自分の依頼する案件のスタイルが普通の案件とは異なり、もう少し淡白だと思うと述べています。 ・田中さんは、＊＊＊さんが以前提出したエクセルの記事が良かったと評価し、同様の記事が書けるなら大丈夫だと考えていると述べています。 ・田中さんは、＊＊＊さんに対して、案件をもう一個ぐらい探しに行ってみることを提案しています。

このように、田中さんが述べた3つの意見が表示されました。
以下が、実際の会話内容です。

田中  9:11 まあそうっすね。 まあ、ただ、私のやり方だと、ちょっと普通の案件と違うんで。 ＊＊＊ 9:17 はい。 田中  9:19 なんかもうもうちょい淡白だと思うんですよ。 ある意味、今までのもそうじゃなかったですか？ ＊＊＊   9:22 うん。 田中   9:24 あの納品して一言二言で終わりみたいな。 ＊＊＊   9:25 うん、そうですね、はいはいはい。 田中   9:30 だから全然この間もらった記事、書けるなら大丈夫だと思うんですけど。 (中略) 田中   12:45 ですね。 とりあえず案件もう一個ぐらい探しに行ってみてもいいかも？

実際の会話内容とCopilotの意見のまとめは、ほぼ相違ありません。
連続して質問ができるので、より詳しく内容を把握したい時に便利です。

ただし、この会話において｢スタイルが淡泊｣なのはクライアントワークの案件を指しています｡
Copilotからの回答では｢自分の依頼する案件のスタイルが普通の案件とは異なり、もう少し淡白だと思う｣となっており､少しわかりにくいです｡

言葉少なく意思疎通ができてしまった場合などは、誤った記述やわかりにくい表現をしやすいので､注意が必要です。

会話での「この前もらった記事」について､Copilotは「エクセルの記事」と表示しています。会議中どこかでエクセルの記事について会話したようなので、続けてCopilotに聞いてみます。

質問3. 「エクセルの記事について、会議の何分くらいで話していますか？」

以下、コピー内容です。

エクセルの記事についての話題は、会議の途中で取り上げられました。具体的には、＊＊＊がエクセルのスペシャリストのトレーニングを受けていること、そしてその進捗について話しています。また、田中さんが＊＊＊のエクセルに関する記事が良かったと評価している部分もあります。この話題は、会議の中盤から後半にかけての範囲で触れられています。

結果、Copilotでは具体的な時間表記はされませんでした。
「会議の途中」「会議の中盤から後半」と曖昧な表示です。

以下が、実際の会話内容です。

＊＊＊  1:39 なのであのいただいたあのエクセルのスペシャリスト。 やり始めようと思ったら罹患してしまって全然進められてない状態ですはい。 田中   1:52 ああ、なるほどオッケーっす。 (中略) 田中   4:49 この間もらったエクセルの記事すごいよかったっすよ。 ＊＊＊  4:55 ありがとうございます。

内容に関しては、差異はありませんが、
会議の何分あたりで話した内容なのかの回答は難しいようです。

念のため､別の内容についても時間を質問してみましたが､結果は同じく､回答は得られませんでした｡

チャットでの質問まとめ

以上のように、連続して質問ができるのは､とても便利です。

会議の途中でも

• ここまでの会議の内容
• 会議内容に関する質問

など、質問事項をチャットボックスに入力すれば、リアルタイムで回答を得られます。
特に､途中から会議に参加した場合､他の人に確認することなく､今の内容がわかります｡

(｢いつ話したか｣はトランスクリプトを使ったキーワード検索が便利)

Copilotでうまく回答できなかった｢どのタイミングで話していたか｣を調べるには､<トランスクリプト>によるキーワード検索がオススメです｡

「エクセルの記事」と検索すると黄色のハイライトで表示されました。
4:49のところで話されたことがわかります。文字をクリックすると､その部分から再生可能です｡

3 議事録作成

 チャットに「議事録を作成する」と入力します。

以下のように表示されました。

以下、回答のコピーです。

議事録の要点は以下の通りです： 健康状態と仕事の進捗: ・***は最近、溶連菌にかかり、3週間闘病していたが、現在は元気である。 ・***はエクセルのスペシャリストのトレーニングを受けているが、病気のため進捗が遅れている。 仕事の探求と自信: ・***はクラウドワークスからの案件を見ているが、内容が理解しにくいため、なかなか応募に至っていない。 ・***は自分に自信がなく、報酬が高い案件に対してクオリティを保てるか不安を感じている。 今後の方針: ・***は月に5万円以上を目標にフリーランスとしての仕事を探している。 ・***は今後も田中からの依頼を受け、スキルアップを図る予定である。 これらの要点は、田中と***の間での健康状態、仕事の進捗、自信の有無、そして今後の仕事に関する方針についての議論をまとめたものです。

このように、議事録が作成されました。「会議の要約」と比べると、発言者ごとに要点がまとめられ、わかりやすい議事録になっています。

ただし、実際の会議内容と比較すると､「今後の方針」について､

• ボリュームの大きな案件に挑戦すること
• 田中さん以外のクライアントからの案件を探すこと

に関して記載されていません。表現にも少し違和感があります。

共有前に確認と修正が必要で､完全自動化は難しそうです｡
叩き台としては十分で､1から作成する時間を大幅に短縮できることは間違いありません。