ハイ、5分どころか5秒で答えに到達してしまいました。世に言う「ブランディング」と呼ばれるものの中身は正にコレです。が、流石にコレで終わってしまうとあまりにも味気ないので、少しだけ解説をしていきます。
見出しで「あなた」と「他者」という二種の人物が登場しておりますが、「あなた」は「何がしかのサービス・商品を扱う組織の構成員」を、「他者」は「その組織に属する他の構成員と、その組織外の人間すべて」を対象としております。
「組織外の人間」に、「自分が属する組織(のサービスor商品)の価値(基準)を浸透させ」れば「自社のサービスが売れやすくなって」、結果「ブランドの価値を高める」というのはなんとなくわかりやすい概念だと思うのですが、「同じ組織の中に存在する他の構成員」に「自分が属する組織(のサービスor商品)の価値(基準)を伝える」ことにどんな意味があるのでしょうか?
ココには「組織内の人間の意思統一を図れる」、というメリットが存在します。「ブランド」≒「組織に属している人間の行動規範」が組織内の人間に浸透していれば、本来決裁者でない人間でも不測の事態に対して「この組織に属している人間としてこのような対処をしなければならない」という意思決定をスムーズに行うことができるのです。
このような「ブランドとして強固な状態が作れていれば、組織の中の人間のパフォーマンスが上がり、より良いもの・結果を生み出していける」というのが「ブランドを組織内の他者に浸透させる」目的です。
じゃあその価値を言語化するのってどうすりゃいいのよ?という話になるわけですが、ここはそんなに難しく考えなくても、意外とすでに自然と言語化してなんなら日常的に使用してたりするかもしれません。
曰く、「会社のビジョン・ミッション・バリュー」であるとか、「コーポレートサイトのdescriptionタグの中身」であったり、「営業をするときにお客さんを口説くための自社の強み」であったり、コレすべて「ブランド」です。
こういったものが組織内に浸透すれば、組織が強固になり、組織外にまで浸透すれば組織の評価が上がったり、サービスor商品が自然と売れやすくなったりするのです。
若くて小さい組織なんかだと、この「ブランドの概念」は「創業社長の熱い思い」なんかとイコールであることが正解であったりすることが多いのですが、「長年続いた老舗企業」になってしまったり、「組織が肥大化して創業当時のサービスからピボットした」りすると、途端に形骸化してしまったり、現状にそぐわなくなってしまいます。
そうなると人はコンサルに高いお金を払って、「4P」だの「4C」だの「STEP」だのと自社分析を始めて、あーでもないこーでもないと思春期の少年のように「リブランディング」に没頭するようになります。
とか言い出すとそういった行為を馬鹿にしているように聞こえるかもしれませんが、大きな組織だって、大人だって意外と簡単に道に迷うもの。かく言う僕も人のことをあーだこーだいう職種ですが自分のことはいい加減なものです。人のふり見て我がふり直せの精神で、他人に恥じないで済む大人or組織を目指したいものです。
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