ホームページ制作・ECサイト制作

ホームページ制作のスケジュールはどのように進む?制作期間や円滑に進める方法

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すべからく「仕事」として何かしらの業務を遂行することになると、納品の締め日というものが一つの大事な目標として設定されることがままあります。特にホームページというものは基本的には何かしら組織の情報をユーザーに提供する場であるはずなので、その情報を公開するタイミングというものが重要な意味を持つことがあります。なので、「ホームページ公開予定日に制作が間に合っていない」といった事態を招かないためにも、スケジュール管理は重要です。

しかし、そもそもホームページ制作のどの作業にどのくらいの期間が必要なのか把握していなければ、スケジュール管理はできません。

そこで今回は、数多のホームページを制作してきた株式会社GoFの知見から、ホームページ制作における一般的なスケジュールと各工程にかかる期間を解説します。

(GoFの)【規模別】ホームページ制作スケジュールの目安

ホームページの制作期間は、どのような目的で、どのくらいの規模のホームページを制作するかによって異なります。が、概ねページ数に比例してデザイン実装(コーディング)に時間を要するため、制作期間も長くなるのが一般的です。

ただし、同じページでも例えば「TOPページ」と「ブログの1記事ページ」では必要となる「時間」も「コスト」も大違いです。なのでGoFでは「TOPページ」「サービスページ」「下層ページ」「フォーマットページ(商品説明や記事など概ね同じ構造のページをフォーマット化する)」「流し込みページ(フォーマット化されたページにテキストを流し込むだけ)」を分別して見積もりを作ったりしております。

【見積もり価格表】
株式会社GoFの見積もり価格表

ともあれ、会社や人が違えば目安も変わってくるとは思いますので、あくまでも東京のWeb制作会社GoFでの制作スケジュールの目安を参考までに記しておきます。

小規模サイト(5ページ前後)

キャンペーンサイトやランディングページなどの小規模サイトの場合、制作には約1〜2か月かかります。

各工程に要する期間目安は以下の通りです。

工程期間の目安
企画約1日
設計約1日
デザイン約10日
実装(コーディング)約2週間
テスト・公開約2日

中規模サイト(20ページ前後)

中規模サイトは、中小企業のコーポレートサイトや採用サイトなどが該当します。制作には約2〜4か月の期間が必要です。

各工程にかかる期間目安は以下の通りです。

工程期間の目安
企画約2日
設計約2日
デザイン約3週間
実装(コーディング)約4週間
テスト・公開約1週間

大規模サイト(50ページ以上)

大企業のコーポレートサイトや採用サイトといった大規模サイトの場合、制作には約4か月〜半年かかります。

各工程に要する期間も、小規模サイトや中規模サイトに比べて長くなる傾向にあります。

工程期間の目安
企画約1週間
設計約1週間
デザイン約2ヶ月
実装(コーディング)約2ヶ月半
テスト・公開約2週間

※このスケジュール目安はあくまでも制作者側の作業だけを見積もったものです。確認作業の時間などは含まれておりません。

ホームページ制作のスケジュール

スケジュールを確認する様子

ホームページ制作の具体的なスケジュールを、各工程ごとに解説します。それぞれの工程でどのような作業を実施するのか、どのくらいの日数が必要なのかを理解し、自社のホームページ制作スケジュールを検討してみましょう。

①企画(発注側):約1日〜1週間

ホームページ制作の目的を整理し、ターゲットや予算を設定します。内容が決まったら、RFP(提案依頼書)を作成しましょう。RFPには、以下のような内容を記載します。

・ホームページ制作の目的
・ターゲット
・予算
・自社の強み
・自社の課題
・競合の状況

RFPは、ホームページ制作の発注時だけでなく、公開後の保守・管理にも欠かせない資料です。制作会社との認識のズレを軽減したり、社内のホームページ運用担当者が変わった場合でも情報共有の資料として役立ちます。

②設計:約1日〜1週間

ホームページに必要な機能やページ構成などを決定します。基本は制作会社が担当しますが、制作を円滑に進めるため、発注側も内容を把握しておきましょう。

設計では、以下の作業を実施します。

・サイトマップ作成
・ワイヤーフレーム作成
・システム設計

【サイトマップ】

サイトマップとは、ページの内容や数を図や表でまとめたものです。全体の構成が可視化されるため、コンテンツの抜け漏れや重複の防止にも役立ちます。

【ワイヤーフレーム作成】

ワイヤーフレームとは、どこに情報を配置するかを視覚化したページ単位の設計図です。ページごとにユーザーに伝えたい情報の内容・順序を、発注者と制作会社が認識を共有するために作成します。

【システム設計】

システム設計では、サイトマップやワイヤーフレームを踏まえ、どのような機能を導入するか検討します。特別な機能要件のないサイトであれば必要はありません。

③デザイン:約10日〜2か月

ホームページ制作の目的に合うようページのデザイン案を作成し、色味やレイアウトを決定します。

以下の工程が実施されます。

・デザインコンセプト設計
・素材の用意
・デザインカンプ作成

【デザインコンセプト設計】

ホームページ制作のコンセプトに矛盾が生まれないよう、RFPやサイトマップに沿って以下の項目を検討していきます。

・デザインや素材の方向性
・メインの色
・フォント
・レイアウト

【素材の用意】
ホームページに使用するロゴや写真、文章を準備します。発注側が用意するのか、制作会社が提供するのかは、事前に決めておきましょう。また、素材の著作権は必ず確認してください。

【デザインカンプ作成】
デザインカンプとは、グラフィックデザインの完成見本です。関係者内で完成イメージを共有するのに使用します。共有時には、デザインコンセプトに合っているかチェックが必要です。

デザインカンプのイメージ

④実装(コーディング):約2週間〜2か月半

決定したデザインをもとに、各種プログラミング言語を使用してホームページを実装します。

・フロントエンド実装
・バックエンド実装

【フロントエンド実装】

フロントエンドとは、文字の入力やボタンのクリックなど、直接ユーザーが目にする部分です。デザインカンプをもとにビジュアルを調整します。HTMLやCSSやjavascriptなどのプログラミング言語が使用されますが、最近ではノーコードツールを用いることで上記のような言語を意識せず実装を行うことも可能です。

【バックエンド実装】

バックエンドとは、データベースの処理やサーバー・ドメインの設定など、ユーザーが目にしない部分の作業です。PHPやMYSQLなどのプログラミング言語・ツールを使用してホームページの土台部分を作成・整備します。

⑤テスト・公開:約2日〜2週間

テスト環境で最終確認を行い、問題がなければ公開します。ただし、修正点ゼロで公開できることは少ないため、あらかじめ修正のための時間をスケジュールに組み込んでおきましょう。

ホームページ公開後も、システムの更新やセキュリティ対策が必要です。運用体制をあらかじめ決め、情報更新やサイト改善を実施できるようにしてください。

ホームページ制作における作業の詳細については、以下の記事も併せてご覧ください。

ホームページ制作スケジュールの基本的な考え方

ホームページ制作を円滑に進めるためには、入念にスケジュールを立てることが大切です。特に初めて制作を行う・外部に委託するのであれば、自分の属する組織内・外注する相手方との摩擦を減らすためにしっかりと事前準備をしておいてください。

①制作目的を考える

スケジュール設計を始める前に、制作目的とゴールを明確にしておきましょう。たとえば以下のように目的とゴールを設定します。

・目的:採用強化、新規顧客獲得など
・ゴール:採用応募数○名、問い合わせ数△件など

これらが不明確なまま進むと、設計やデザイン等の変更や方向転換が増え、プロジェクトが遅延しやすくなります。必ず関係者間でズレがないよう認識しておきましょう。制作担当チームだけでなく、社内の決裁者にも情報を共有してください。

②タスクを書き出す

制作全体で必要なタスクを書き出し、やるべき作業を明確にします。まずは以下のように大きく分類したタスクを洗い出します。

・ヒアリング
・要件定義
・設計
・デザイン制作
・実装
・コンテンツ準備
・テスト・修正
・公開準備・公開
・運用・保守設計 など

タスクを書き出さずに進めてしまうと、作業の抜け漏れ等が後に発覚し、スケジュールの遅延を招きかねません。

③タスクを細分化する

各タスクをより細かい作業に分割します。たとえば「設計」の工程を分解すると、以下のように細分化されます。

・カスタマージャーニーマップ設計
・ペルソナ策定
・競合サイト、参考サイト分析
・キーワード選定、SEO要件整理
・サイトマップ作成
・ワイヤーフレーム制作
・利用機能定義 など

細分化することで、「どの作業で遅延リスクが高いか」「スケジュールに余裕を持たせるべきか」を把握可能です。

④タスクごとの工数を確認する

タスクの担当者を決めた後、工数と期間を見積もります。

社内担当者、制作会社、外部協力者が、同じタスク内で混在する可能性が想定されます。連絡や確認に時間を要する可能性があるため、余裕を持った期間で見積もりましょう。

⑤開始日と終了日を決める

タスクの内容、担当者、工数などを踏まえ、開始日と終了日を割り振ります。予備日を含めて設定するのが理想です。

遅延が制作全体に影響するタスクには優先して余裕を設けます。並行処理できるタスクは重ねて配置することも可能ですが、担当者のキャパシティを超えないように注意しましょう。

最後に、スケジュールの見通しがきつすぎないか、各担当者にチェックしてもらいます。問題がなければ、ガントチャートやプロジェクト管理ツールで、スケジュールを可視化して共有します。

ホームページ制作スケジュールが遅れる原因と対策

ホームページ制作スケジュールについて対策する様子

ホームページの制作スケジュールが遅れてしまうと、予定日にホームページを公開できない可能性があります。公開を優先するとなると、システムやデザインを妥協しないといけないといったリスクも避けられません。

事前にホームページ制作のスケジュールが遅れる原因を理解し、対策をして円滑に進めましょう。

社内調整に時間がかかる

決裁者や関係部署の承認が得られず、確認待ちで進捗が遅れることは、ホームページ制作において起こりがちなトラブルです。

プロジェクト開始時点で最終決定者を決め、決裁プロセスを事前に整理しておきましょう。スケジュールを立てる際に、承認の時間も組み込んでおくことをおすすめします。

要件変更や修正が多い

制作途中で「この機能も追加したい」「デザインを大幅に変更したい」といった要望が出ると、工数が膨らみ納期に影響します。

スケジュール遅延を防ぐには、企画段階で参考サイトやデザインイメージを共有し、完成形の認識を一致させておくことが大切です。また、想定外の要望が出る可能性を考慮し、修正用の予備日を設けておくと要望の変更にも余裕を持って対応できます。

素材の提出が間に合わない

写真や動画、文章などのコンテンツの準備が間に合わず、制作側の作業がストップしてしまい、スケジュールが遅延することがあります。

特にインタビュー記事や商品撮影など、社内協力が必須の素材は遅れがちです。

素材準備は制作初期の段階から進めておきましょう。工程表に社内タスクとして書き出し、締切を設定します。

社内にリソースがなく、素材の準備が難しい場合には、外注を利用して素材を補完する方法も有効です。それでも遅延リスクがなくなるわけではないため、ゆとりのある納期にしておきましょう。

ホームページ制作のスケジュールはできるだけ余裕を持ちましょう

はじめでも少し触れましたが、「ホームページ」というものは所有者である組織・団体とユーザーを繋ぐ大切なマーケティングツールの一つです。それ故、そもそもの大前提の「質」の問題を除けば、「スケジュールの履行可否」が最も大きな問題になりうるポイントの一つです。

ホームページ制作のスケジュールにおいて重要なことは、各工程においてどのような作業が必要かを明確にし、トラブルも想定して余裕を持った期間を設定すること。

入念な計画を立て、円滑にホームページ制作を進めることで、良質なマーケティング施策の土台を手に入れましょう。

私たち株式会社GoFは、ホームページ制作を企画の第一歩からロジカルに、フェアに、手厚くサポートいたします。

快適な制作スケジュールと良質なマーケティング施策をお求めならば、まずはお気軽に株式会社GoFへご相談ください。

 

投稿者

藤岡 聡

元々オタク向けのフィギュアを製造したり、原型をOEMで他社に提供する会社(株式会社Questioners)を経営していたが、色々なエンタメ商材を取り扱っているうちに自分の仕事の本質がマーケティングにあることに気づき「株式会社GoF」を設立。現在はWeb制作からマーケティング全般をサービスとして提供。

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