Webマーケティング

マーケターは見た!ホームページ分析に使用するおススメツール5選

ブログ

ホームページを制作する時、改修する時、様々なタイミングで対象となるホームページや競合となるホームページの現状分析をすることが必要になってまいります。

別にこういった分析をせずに制作・改修を行うこともできなくはないですが、これは闇雲に夜の海に手漕ぎボートで漕ぎ出すようなもので、自分たちがどこにいてどこに向かうのかさっぱりわからないままに作業をしなければならなくなります。
そんな残念な状況を招かぬためにも「1に分析、2に分析」というわけで、弊社GoFで日常的に使用している分析ツールたちをご紹介します。

【無料】ユーザーの行動を知ろう『GoogleAnalytics』

【概要】

GoogleAnalyticsは言わずと知れた検索エンジンGoogleが提供する、webサイトやwebアプリ内に入ってきた「ユーザーの流入経路」や「どういう行動をしたか」などを計測・分析できるツールです。無料で導入できるツールとは思えないほどの多様な機能があり、webマーケティングを意識しているサイトでこれを導入していないサイトは存在しないでしょう。

【特徴】

1. ユーザー行動の可視化

webサイトに訪れたユーザーの年齢・地域・性別といった属性から、検索やSNSなどどこから来たのか、どのページをどの順番で見たのかといった具体的な行動まで、詳細なデータをグラフなどで分かりやすく可視化できます。

2. コンバージョン測定機能

商品購入や資料請求、会員登録など、ウェブサイト上で達成したい目標(コンバージョン)を任意に設定し、その達成率を計測できます。これにより、サイトがビジネス目標にどれだけ貢献しているかを数値で正確に評価することが可能です。

3. Googleの他サービスとの強力な連携

Google広告やGoogleSearchConsoleといった他のGoogleサービスと簡単に連携できるのが強みです。広告の費用対効果を正確に測定したり、ユーザーがどのような検索キーワードでサイトにたどり着いたかを分析したりと、より多角的で深い分析を実現します。

【リンク】

GoogleAnalytics

【無料】検索ユーザーの意図を知りたいなら『GoogleSearchConsole』

【概要】

GoogleSearchConsoleはGoogle検索からのトラフィックを分析したり、Googleにページを正しく認識(インデックス)してもらうための技術的な問題を特定・修正したりするためのツールです。検索順位の低下につながるペナルティやエラーが発生した際に、Googleから通知を受け取るための重要な窓口でもあります。

【特徴】

1. 検索パフォーマンスの分析

ユーザーがどのような検索キーワードでサイトにたどり着いたか、そのキーワードで何回表示され、何回クリックされたか、掲載順位は何位だったか、といったGoogle検索における具体的なパフォーマンスを詳細に分析できます。

2. Googleへのインデックス登録と管理

サイトのページがGoogleに正しく認識・登録(インデックス)されているかを確認できます。新しいページを公開した際にインデックス登録をリクエストしたり、サイトの構造を伝えるサイトマップを送信したりすることで、検索結果に表示されやすくなるようGoogleに働きかけることができます。

3. 技術的な問題の発見と修正

「ページがスマートフォンで表示しにくい(モバイルユーザビリティ)」、「ページの表示速度が遅い」といった、ユーザー体験や検索順位に影響を与える可能性のある技術的な問題をGoogleが検出し、レポートしてくれます。これにより、具体的な改善点を発見しやすくなります。

【リンク】

GoogleSearchConsole

【無料】快適なユーザー体験のために『PageSpeedInsights』

【概要】

PageSpeedInsightsはウェブページの読み込み速度(パフォーマンス)を測定し、具体的な改善策を提示してくれるツールです。Googleが重要視するユーザー体験の指標である「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」(LCP、INP、CLS)の評価に重点を置いています。マーケター的にはサイト改善の話をする際のとっかかりに使いやすいお手軽ツールです。

【特徴】

1. パフォーマンスのスコア化

ページのパフォーマンスを0から100点の分かりやすいスコアで評価します。これにより、サイトの表示速度の現状を一目で把握でき、改善の目標設定がしやすくなります。

2. 具体的な改善案の提示

スコアが低い原因となっている問題点を具体的にリストアップし、「画像の適切なサイズ設定」「使用していないJavaScriptの削減」といった実行可能な改善策を提示してくれます。開発者はこの指示に従うことで、効率的にパフォーマンスを改善できます。

3. 実際のユーザーデータの活用

分析には、実際のユーザー環境で収集された「フィールドデータ」が利用されます。これにより、開発環境でのテストだけでは分からない、多様なデバイスやネットワーク環境における現実的なページの表示速度を知ることができます。

【リンク】

PageSpeedInsights

【無料】ユーザーの行動を視覚的に分析『MicrosoftClarity』

【概要】

MicrosoftClarityはウェブサイトに訪れたユーザーが、ページのどこを見て、どのように操作したのかを視覚的に分析できます。ユーザーがページのどこをクリックしたか、どこまでスクロールしたか、マウスポインターをどのように動かしたかなどを分析できます。これにより、「ボタンがクリックされていない」「コンテンツが最後まで読まれていない」といったサイト改善の具体的なヒントを発見できます。

【特徴】

1. ヒートマップ機能

ページのどこがよくクリックされているか(クリックマップ)、どこまでスクロールされているか(スクロールマップ)、マウスポインターがどの範囲で動いたか(エリアマップ)を、色の濃淡で直感的に表示します。ユーザーの関心がページのどこに集まっているかを一目で把握できます。

2. セッションレコーディング機能

サイトを訪れたユーザー一人ひとりの行動を、動画のように再生して確認できます。ユーザーがどの順番でリンクをクリックし、どこで迷い、どこでページを離脱したのかといった、リアルな操作の流れを把握することで、ユーザー体験(UX)の問題点を発見しやすくなります。

3. ユーザーのストレス行動の検出

同じ箇所を何度も繰り返しクリックする「レイジクリック」や、クリックしても何も反応しない要素をクリックする「デッドクリック」など、ユーザーがサイト上で感じたストレスや戸惑いを自動で検出します。これにより、改善すべきUIの問題点を具体的に特定できます。

【リンク】

MicrosoftClarity

【有料】競合サイトを分析したい時には『Ahrefs』

【概要】

Ahrefsは自社所有のサイトはもちろん、あらゆる他者のサイトのSEO(検索エンジン最適化)環境を計測・分析できるツールです。URLを入力するだけで、そのサイトが「どのようなキーワードで検索上位にいるのか」「どれだけのサイトからリンクされているのか」といった、検索エンジンからの評価に直結する情報を丸裸にできます。

【特徴】

1. 圧倒的な被リンク分析機能

世界最大級の被リンクデータベースを保有しており、あらゆるウェブサイトの「被リンクの数と質」「どのようなサイトからリンクされているか」を詳細に調査できます。これにより、サイトのSEO上の強さ(ドメインパワー)を正確に把握できます。

2. 競合サイトの徹底的な分析

競合サイトがどのようなキーワードで検索流入を獲得しているか、どのページが最も多くのトラフィックを集めているかなどの情報を明らかにできます。これにより、競合を参考に、自社のコンテンツ戦略やキーワード戦略を立てることが可能です。

3. 新規キーワードとコンテンツの発見

優れたキーワード調査ツールを備えており、特定のキーワードの検索ボリューム(月間検索数)や検索上位に表示される難易度を調べることができます。また、関連キーワードや質問形式のキーワードも大量に提案してくれるため、ユーザーが求める新しいコンテンツのアイデアを発見するのに非常に役立ちます。

【リンク】

Ahrefs

ホームページを分析すると結局何ができるの?

1. データに基づいた的確な意思決定が可能になる

なんとなく「このデザインが良いだろう」「この情報が必要だろう」と推測するのではなく、実際のユーザーデータに基づいてサイトの改善箇所や優先順位を判断できます。例えば、アクセス数やコンバージョン率といった具体的な数値を見ることで、リソースをどこに集中させるべきかが明確になります。

2. ユーザー体験(UX)を大幅に向上できる

ヒートマップやセッションレコーディング機能を使うことで、「ユーザーがどこで迷っているか」「ボタンがなぜクリックされないのか」といった問題点を視覚的に発見できます。ユーザーの行動を理解し、ストレスのないサイト構造やデザインに修正することで、顧客満足度を高め、サイトからの離脱を防ぎます。

3. 効果的なSEO戦略を立案・実行できる

ユーザーがどのようなキーワードで検索してサイトにたどり着いたかが分かるため、より需要の高いキーワードを狙ったコンテンツを作成できます。また、Googleにページが正しく認識されていない、表示速度が遅いといった技術的な問題点を特定・修正することで、検索順位の向上に直接つなげることができます。

4. マーケティング施策の効果を正確に測定できる

広告やSNSキャンペーンなど、様々な施策がどれだけサイトへの流入や売上に貢献したかを正確に測定できます。費用対効果(ROI)が明確になるため、効果の高い施策に予算を集中させ、無駄なコストを削減することが可能になります。

5. 競合との差別化と優位性の確保

競合サイトがどのようなキーワードで上位表示されているか、どのページが多くのトラフィックを集めているかを分析できます。競合の強みと弱みを把握することで、自社が攻めるべき領域を見つけ出し、独自の強みを活かした戦略を立てることができます。

まとめ

ここまでに紹介してきた分析ツールを導入することは、ホームページの制作・運営において「勘」や「経験」だけに頼るのではなく、「客観的なデータ」に基づいて意思決定を行うための羅針盤を手に入れることと同義です。
稀に極一部の”天才”が「勘」や「経験」だけで成功してしまうこともありますが、コレもハズれだすと脆いもの。「凡人」でも及第点を出し続けるためにこそ「マーケティング」という技術は存在するのです。
地道な亀の歩みのように思えるかもしれませんが、PDCAを回し続け、少しづつでもより良い成果を生み続けるために、「分析」を始めましょう。

相談は無料!Webマーケティングにお悩みの方は、株式会社GoFにご相談ください。

 

おすすめの記事

« 前の記事

遺書のようなもの【2025/7】

HOME