突然ですが俳優阿部寛氏のホームページをご存知でしょうか?「インターネット老人会」に足を踏み入れたくらいの方であれば、「芸能人のオフィシャルホームページの割になかなか温かみのあるデザイン(後から知りましたが、そもそも1ファンが制作したタダのファンサイトが公式になっているそうです。wiki調べ)」と「表示スピードのあまりの速さゆえにしばしば回線速度を図る際のベンチマークとして使用されていた」このホームページのことをネタとして記憶しておられる方も多いのではないでしょうか。
先日ふとこちらのホームページのことを思い出し、何の気なしに実際に訪問してみたのですが、僕の記憶の中にある「在りし日のままのお姿」がそのまま残っており、少し感動してしまいました。Web業界は様々な技術が日進月歩で、プロのWeb屋としてある程度最新の技術をキャッチアップし続ける日々を送っている中、どこかに置き忘れてきてしまった「個人サイト特有の『そんなもんでいいんじゃない?』的な黄金色の精神」を高々と掲げるような本サイトに大事な何かを思い出させてもらったような気分になったのです。
ここで終わっておけば「イイハナシダナア」で終わりなんですが、実はサイトを訪問した瞬間から「SSL化されてない」のが気になってしまって、ついついWeb屋の習性で誰に頼まれたわけでもないのに色々調査してしまったわけですよ。するってえと気になる点が出るわ出るわで、いてもたってもいられず余計なお世話でサイト改修の提案書をまとめてみたものの、他に使いどころもないので、この「サイト診断カルテ」シリーズのネタにしてしまえということで、この記事は書かれております。
流石にこちらは現代インターネットにおけるマナーのようなものなので即対応したい。ブラウザの設定などによっては訪問できなくなっているユーザーもいるはずである。
ドメイン名から察するにnifty提供の「@niftyホームページサービス」なるホスティングサービスとサブドメインを使用していると思われるが、2024年4月1日付けで「独時ドメイン利用サービス」を提供終了しており、サービス自体の継続性が危ぶまれる。2016年の再来になる前にある程度継続性の高そうな基盤を確保しておくべきである。
ホームページ作成当時と違い、トラフィックの大半がスマホ由来になってきているはずなので、流石にSSLと同じくマナーとして対応しておいても良いのではないだろうか?
作成当時とはhtml、cssなどの推奨される運用ルールも異なってきているし、またほとんど概念として意識されていなかったSEOに関わる最低限のお作法的なパートを現代の環境に合わせて整備したい。例えば「PageSpeedInsight」にかけたときにパフォーマンスが「!」で表示されるような不具合が出ているような箇所を何とかしたい。
本サイトは言わば「阿部寛氏関連トピックのリンクポータルサイト」のような体裁になっているが、ほぼテキストデータとはいえ、コンテンツの量もご本人の芸歴に比して大量なので、すべてが正確であるのか、リンク切れはないのか、あたりの整備を早いうちにしておきたい。
➧サーバー・独自ドメイン選定→移管
➧html、CSS、掲載データ整備
➧SEO環境移管
課題はたくさんあるが、具体的な施策としてはとてもシンプルで良い感じにまとまりました。
サーバー・ドメイン移管 5万円
html、CSS、掲載データ整備 18万円
SEO環境移管 10万円
プレスリリース費用(PRtimes) 5万円
合計 38万円
旧来のデザインを踏襲しつつ、しっかりとモダンインターネット技術を採用することにより、「セキュリティの強化」「サイト自体の継続性強化」「検索エンジンからの評価上昇」≒「web上の認知度強化」が見込めるようになります。