はい、ということで早速ですが雛形のDLはコチラから
一応先に宣言しておきますが、この契約書の文面に著作権などを主張する気はございませんのでご自由にご使用ください。ただし、この契約書を使用したことによって何か問題が起きたとしても当方は一切関知する気はございませんので、ご使用は自己責任でお願いします。
また、こちらのファイルをダウンロードすればわかりますが、要変更部分のみ赤字になっております。ご自分の環境に合わせてご変更ください。
で、筆者も特に「専門の法律家」とかではないので、この赤字の変更部分に絞って本雛形の使い方を解説していこうと思います。
この項は前提として「誰が誰の所有するWebサイトの制作を誰に委託するのか」を記す部分です。「委託者」に「クライアント名」を「受託者」に「自社名」を記載しましょう。また、「Webサイトのドメイン」を指定して「作業範囲」も確定させます。
1条で決まった作業の「詳細説明」と、それをどのくらいの「スケジュール」で完結させるのかを定義します。ここ結構キモなんですが、クライアントと制作者が揉めに揉めて「裁判だー」みたいなことになった際に、定量的な争点は結局この「締め切りに成果物が納品されているか否か」になることが多い気がするので、受託者側はある程度余裕を持って設定しておくことをおススメします。
経験則上ここを急かしてくるクライアントはヤヴァい人が多いです。
3条にも関係してきますが、クライアント側の問題で確認が遅れるのも受託者側としては困るモノ、納品物の確認にもある程度の締め切りを設けておきましょう。
支払額と支払い条件を決める項です。ここは社風次第、関係次第で色んなパターンがあるので一概には言えませんがクライアント側としてはなるべく遅く、受託者側はなるべく早くしとくといいんじゃないかなと思います。
弊社GoFは基本は納品月の翌月末日に一括振り込みというパターンがメインです。前受け金とか中間金とか無駄に振り込み何回もしてもらうのが申し訳ないので…。
4条に近い内容ですが、最終的な責任を納品後何か月迄持つかを決める項です。まあまっとうな関係が築けていれば、こんなのは何か月たっていようといなかろうと、どちらマターの問題なのか話し合って決めればいいと思います。お互い所詮人間だもの。
弊社はそんなに作家性を重視した仕事をする会社ではないので、基本的にはここら辺は全てクライアントに渡してしまいますが、社風とかデザイナーの知名度とかによっては大事なとこかも。
大体ここはクライアントと受託者の拠点の中間点が選ばれることが多いですね。正直地方の裁判所に行ったことがないのでどの程度重要なことなのか良く解りませんが、 まあ後悔しないようにしておきましょう。
ちなみにちょっと気になって調べてみましたが、全国に地方裁判所は253か所もあるらしいです。
「地方裁判所」@Wikipedia
どうせ裁判で行かなきゃいけなくなるなら沖縄の那覇地方裁判所とかに設定しておけば、ついでにリゾート休暇もとれていいかもしれません。あと行くのがめんどくさくなって和解が捗りそう。
弊社株式会社GoFは本年(2025年11月に)そろそろ10周年を迎えますが、思い起こしてみるとホントにありがたいことにいいお客様方に恵まれておりまして、ほとんど裁判沙汰みたいなことなく(完全に0ではないですが)ここまで来ております。
お陰様でこの記事書き始めてみて「自分法務関係ホントに興味ないわ」というのに気づきましたが、本稿は「記事を読ませたい」というよりは「契約書の雛形を用意するのが面倒くさい」というレベル感の小企業・フリーの方向けに「このくらいの雛形持ってると何かと便利なんで使ってください(そして何か困ったときには株式会社GoFを思い出してご相談ください)」という種まきが目的なので、コレでいいのだ。
そんなささやかな本音はさておき、まともな企業クライアント相手に契約結びましょうとなった時に、サラッと「ウチで良く使用している雛形ありますけど使いますか?」くらいのことがいえると微妙に信用度が上がるのでおススメです。用法・用量を守って正しくお使いください。